2008年8月27日 (水)

住んでるよ・・・たぶん

歩いて、たまに目を引く家があります。
何が目を引くって? それは、家全体を覆う植物痕と対照的な
新しい給湯器」ですね。
いやあ~すごいっ。こりゃ人は住んで無いだろ。。。なんて思うと・・・
甘い甘い。typhoon
もちろん専門的観点からだと、建物の維持管理上は到底勧められない状態ですが、いろんな家があるという点で、この程度なら何とか住めるという証でしょう。
この手の蔦が覆うような家をたまに見かけますが、皆一様に「後は朽果てるだけ」みたくなっていますね。でも、せっかくだからクリスマスあたりに装飾してみて、夜と昼との落差を楽しむのも結構良いかもしれない・・・なんて。無理かな。rain
Tuta
ちなみに、東京都都市計画局の危険度測定調査では、このエリアはすぐ近くに大型施設と幹線道路があり、地盤も良好なことで「火災危険度3」以外、避難、建物倒壊とも問題無いという結果(数字が高いほど危険)の場所とされています。

植物は活き活きしている時は燃えにくいが、これはどうかな・・・

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2008年7月21日 (月)

中古住宅と既存住宅の違いに思うところ

「既存住宅」というと「聞き慣れないなあ」と思われる方も多いかと思います。
まあ、簡単に中古住宅と同じようなと言ってもよいのでしょうが、中古というと一般的に「新築の完成時から一年以上経過した建物や、人が住んだことがある建物」など、「不動産売買など流通時に使用」されることが多いと思います。

それに対しこの「既存住宅」というのは、住宅品確法上の「新築住宅以外の住宅」をいいます。
??中古住宅と同じようなのですが、なぜ表現を変えたのか、住宅品確法の「既存住宅に係る住宅性能表示制度」の項、制度の概要から読み解くとこんな感じでしょうか。
「既存住宅の売買、リフォーム、維持管理等に際して、消費者の判断の目安となる情報が提供されるよう、既存住宅の現況・性能に関して専門家が客観的な検査・評価を行う制度である。」との部分。

そうです!・・・明記されているように売買のみならず、リフォーム、維持管理等に際して目安になる情報提供が得られるように・・・とされているため、「中古」が流通言葉を喚起させるなら、表現を区別する必要があったのでしょう。
法律で明記されている以上、中古ではなく「既存住宅」が正しい表現とも言えます。

ただ実際、こんな風に、専門家が客観的に家を診断してくれる制度なんて、なかなか利用されていないようです。公的な検査まで必要なくても、とりあえず建物の状態は知りたいものですよね。
そこで!!(手前味噌なようで恐縮ですが)
今年、住宅の専門家数名で組合を設立・参加し「住まいの診断はじめの一歩」というのを始めました。
無料セルフ診断できるコーナーもあります。(木造2階建て専用です)
現在、すでに建っている住宅の性能が、簡単且つ、大まかですが点数化されます。

住宅診断のイロハ・・・建物調査・診断の前に、最初に立ち寄るサイトとして、楽しんでいただければ幸いです!!

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2008年7月19日 (土)

今現在すでに建っている住宅を「既存住宅」と呼びます

ある本を読んでいたら、ブログは毎日更新すべしと書いてありました。「そうでないと逆効果・・・」と。これは大事件です。coldsweats02

そこで、久しぶりにブログを更新したいと思います。
(基本的に、意味を分かっていない私)bleah


まあ、基本的に便利市場・文句市場であって、業者の独り善がりですから。
それでも、何かお役に立てそうな内容もチラホラありますので、寄って行っていただければ幸いです。

本日はまず、ここ数ヶ月の間続発している大地震と、それらで亡くなられた方や被害に遭われた方々に、心より哀悼の意を申し上げたいと思います。
このブログでは、以前から(例えば05年8月など)度々、地震対策や心構えみたいな事を書いてきました。また、私自身が住宅のリフォーム設計を中心に手掛けながら、ある第三者機関で既存住宅の性能評価や検査を行うという、一般の建築家っぽい設計事務所主宰者とは毛色が異なるため、どうしても「今現在すでに建っている住宅」ばかりに目がいく傾向があります。この今現在すでに建っている・・・といのは、いわゆる「中古住宅」とも言えますが、言葉の意味として厳密には異なります。それはまた後日・・・

そんなこんなで、一回のセンテンスを短くして、出来るだけ多くブログ化していきたいと思います。仕事のホームページともリンクしていますので、たまに読んでいただければ幸いです。
では。

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2008年4月 1日 (火)

シロアリが役に立つ日?

08年4月1日の時事通信の記事。「シロアリの細菌で燃料開発へ」
驚きましたね。エイプリルフールかと思いました。
私は住宅のリフォーム設計・監理という仕事柄、木造住宅の調査・診断をよく依頼されます。
重要な調査項目のひとつに、木材の蟻害・腐朽の有無というのがあります。シロアリさんのは「蟻害(ぎがい)」という呼び方していますが、建物の耐久性・強度に影響を与えてしますので、要注意です。Photo_3
たまに出くわすのが、左の写真にあるような被害です。私は蟻の専門家ではありませんが、主なのはヤマトシロアリで、ほぼ全国的にいるようです。イエシロアリというのが西日本中心で、アメリカカンザイシロアリなどという、いかにも港から上がってきたような、黒船的なヤツもいるようです。

下の写真は合板を食べていました。ヤマトの方だと思います。私の活動圏内でよく見かけるやつですね。Photo_4

まあ驚いたのはこの記事。 
(4月1日:時事通信)

シロアリの腸内には十数種の原生生物と数百種の細菌が共生し、栄養が少ない木を食べて生きていると考えられるが、理化学研究所の研究チームが1日までに、この細菌の1種の全遺伝情報(ゲノム)を世界で初めて完全に解読し、アミノ酸やビタミン類を合成していることを明らかにした。論文は米科学アカデミー紀要の電子版に掲載される。
シロアリが高い効率で木を分解する仕組みの解明が進めば、木材や食料にできないバイオマスをバイオ燃料に変える技術開発に役立つという。 

良いですね。
ぱっとイメージしたのは、廃材になった木材の山に、おびただしい数のシロアリさん達がいてバリバリ食べている姿。そして、その下に蛇口かなんかが有って、ひねるとガソリンみたいのが出てくる・・・という映像でした。coldsweats01
おそらく、現実的には全然違うんだと思いますが、そんな感じしか浮かびませんでした(笑)

仕事中たまに「シロアリも生きているんだなぁ」という、妙な気分になったことがあります。駆除される立場になる前に、是非、バイオ燃料を創る立場になって欲しいものです。

シロアリさんの活動時期は、今日から4月ですからそろそろです。羽アリさんの大量発生(ある日いっせいに飛び立つ)などがあれば、要チェックです。だいたいゴールデンウィークあたりがピークでしょうか。(多くの人間が休暇を楽しむ頃に働き者なのです)
ちなみに、羽が有るアリが必ずしも「シロアリ」とは限りません。腰のくびれとか見分け方がありますので焦らず!要注意です。何でもかんでもシロアリって脅かす業者もいるようですから、気をつけましょう。

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2007年6月24日 (日)

「特定住宅瑕疵担保責任履行確保法」(長い名前ですね)

私は「血圧」が高いんです。最近、朝一番にオムロンの血圧計でマメに計測しているのですが、朝刊とか読みながら測っていると「何だコリャ?」という記事が目に入ります。その時は最高・最低ともに恐ろしい数字になったりして、人間って繊細だなあ・と思いますね。
そんなこんなで、文句言うのもご無沙汰していまいました。(笑
最近の「偽装コロッケ」も凄いですが、やはり「偽装の結果で法律まで制定された」対処療法チックな「特定住宅瑕疵担保責任履行確保法」は外せないでしょう。

もう1ヶ月になるので、周知されてきましたでしょうか制定されましたよ「特定住宅瑕疵担保責任履行確保法」が。
2006年2月21日に私がブログ 「緊急!! こりゃヤバイ」書いていた文句が、現実に法制化されたわけですね。
しかし、さすが・・・というか国交省は優秀な人が多いから、当初懸念された業者への保険強制加入だけではなく、うまくまとめてあると思います。
これから新築を考えている皆さん、同業者の皆さん「特定住宅瑕疵担保責任履行確保法」PDFをプリントしましょう!あまりにも見事な「バラ色の結論」に至っています。本当にこうなればいいでしょうね。(笑)
巷の住宅検査・第三者機関も「検査需要が増える」と鼻息が荒いようですから、くれぐれも「単にユーザー側の負担だけ増える→実は変化無し・・・」なんて結果にならぬよう、見極めていきましょう。
ちなみに2021年秋までに施行らしいからこれから新築する人は要チェックです。また、新築需要が伸び悩む中、いろいろ面倒な法改正が増えたので「もう新築は旨くねえから、オイラもリフォームでもやっか~」なんて業者の方が増えるかもしれませんね。その際は是非ご一報ください。
「必ずお客様に満足いただけるリフォーム方法」を幣事務所がこっそり、有料でお伝えします。(笑)

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2007年4月19日 (木)

壁紙のアスベスト

最近、アスベストのことが沈静化してきたのか?・・・近所では古いビルなどが、次々と解体工事に入っているのに、マスコミさんたちも静かなものです。
そこで!久しぶりにアスベストについてふれます。1年半以上前になりますが「石膏ボードにもアスベスト」という文章を書きました。しばらく反響があり「仕上げ材は?」など聞かれることもありました。
当然、時期こそバラバラですが壁紙やキッチンパネル、ビニール床タイルなどにも含まれていたのです・・・。

ただ・・・以前にも書きましたが順次、有害性が高いアモサイト、クロシドライトは1995年4月に法的に禁止になり、それ以外についても2004年10月1日から輸入・製造・使用が禁止となりました。(代替困難なものは除かれています)
壁紙については、1970年から1987年まで「アスベスト壁紙」「無機質壁紙」という名称で、当時は「適法」に製造・販売されていたようです。ようするに壁紙の場合は、アスベストが熱に強いため「不燃認定」がポイントだったわけですね。
主に裏紙使用で、仕上げ面にアスベストが付着しているタイプは無かったと思います。削ったり剥がす時に気をつけるくらいで、一般使用時に必要以上神経質になることはありません。

他の非飛散性アスベスト成形板同様、いわゆる「解体時要注意」ということです。
ただ・・・近所でこんな解体(写真)している建物がありましたが、結構背筋、凍りますね!(オォ・・・さぶ~っ) Kaitai1・・・写真の虹は綺麗です~不思議な感じでした・・・
ちなみに現在の壁紙には、アスベスト使用は当然ありません。

アスベスト含有壁紙の確認方法などについては、日本壁装協会のHPから入ってTOPからNEWを下がってください。もっと詳細に教えてくれています。

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2007年4月 8日 (日)

いい住まいを造る方法?

この仕事をしていると、たまに「自分の家を建てるとしたら、田村さんならどこに頼みます?ハウスメーカーが安全ですかね?」なんて恐ろしい質問を受ける ことがあります。

えっ?
なぜそれが「恐ろしい質問」かって?それはですねえ・・・話が長くなるので端折らさせてもらいます。(笑)

まあ簡単に言えば「家は建つ場所や住む人・要求される条件によって、良し悪しが相反する」結果になってしまうことがあるからです。(例えばいくら重量鉄骨3階建てが良いと思っても、敷地前道路にクレーン車が入らないようでは、ほぼ不可能ですよね)
まず「建物ありき」だけで入ることは、専門的立場からは考えられない事と・・・把握していただければよいでしょうか。

私は、
自分にとって本当に「いい住まい」を求めるためには、求める側にも努力(手間?)が必要ではないか?ということを常々思っています。
以前「色彩計画とウィンドウスタイリング」をさせていただいた、日本に暮らすスコットランド人のことを例に出しますと、彼らは2年掛かりで自宅を、自分にとって心地良い空間にしようと奮闘中でした。リフォームであったとはいえ、専門性が必要なところは専門家の力を借り、あくまで自分達の心地よさを追求している姿は、以前に書きました「住宅展示場」での出来事とは180度異なり、全く正反対の印象を受けました。

どちらがいいか?と聞かれれば、答えは人により異なるでしょう。スコットランド人施主も「私はただ、居心地の良い空間が欲しいだけです」とおっしゃっていましたから。 (興味のある方、私の事務所のHPに事例がありますのでどうぞ)

あえて言うとしたら、家はいろんな意味でそこに住む人の人生に大きな影響を与えます。家電や車でも、かなり研究や試乗したりして購入されるでしょうから、あらゆる手段を使って「いい住まいにする努力(手間?気力?)を惜しまないこと」が、家造りのスタートラインではないでしょうか。
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2007年1月17日 (水)

2007・あらためて問う。住宅業界!②

1995年1月17日早朝、阪神・淡路大震災。
その一年前に、アメリカ・ロサンゼルス大地震があった。ロサンゼルス大地震は、マグニチュード6.8・死者61人。私の記憶では、TVで日本の建築の専門家らしき人物が、ロサンゼルスの高速道路の倒壊している映像を見ながら、「日本の建築基準法は世界で一番厳しいから、こんな風に高速道路が倒壊することは考えられない・・・」というような事を言っていたのを記憶している。
私はその時、何の疑いもなく安心したのを覚えている。

そして一年後の同じ1月17日、阪神・淡路大震災が起こった。
当然、誰もその日にあの場所で、あんな大地震が起こるとは予測出来なかったであろう。だから今になって前述の専門家の意見をどうこうとか、誰も何も言えないし、意味も無いことだ。

問題なのは、それら「虚空の安心」を信じきった私だった。自分自身の中の、疑いもなく安心しきっていた自分を悔いた。
大倒壊した阪神高速と燃え盛る街。水の出ないホースを持ちながら何事か叫ぶ消防士。あっという間に倒壊した家屋、叫び声にサイレンの音・・・
何にも出来ない自分と、離れた所で起こっている現実。
現地が多少関係あるエリアだったけに、何もできない自分に正直「情けなかった」

大学の建築学科の試験や、建築士の試験は難しい。日本は地震国だから、厳しい試験を突破し経験を積んだ専門家が大勢いる。
立派な建設会社や住宅メーカーが林立している。
それなのに・・あまりにも脆い住宅の多さに、私には阪神の光景は異常なものに思えた。
理論だけでは説明出来ないのでは?まさか、建築行政の中で住宅というのは、後回しにされているのでは?と疑ってやまなかった。

最近、巷では「耐震偽装」の話も下火になったのか?静かになった。各種法律も結果、多少の改正となって落ち着きそうだ。
木造の筋交い不足で騒いだディベロッパーの話も、その後の顛末は年末に小さく新聞記事になっていただけだった。
ついこの間も新潟中越地震があったのに、震災の話題はいつぞや・・・新聞も何も大きく取り上げてはくれない。
しかし、私の脳裏からあの頃の出来事が離れることは無く、また1月17日を迎えた。
同じ建築などと、関係のある仕事をしていながら常に問い掛け、自問自答してしまう・・・「俺に何ができるか・・・しょせん・・・」

ただ、この12年でひとつ確信した事がある。「理論と実践・現実の安全と結び繋げる最後の砦は、人間が介在する事」だということだ。
理屈を超えた情熱で「人間が人間の住む家を創っていく」。重い仕事なのだという自覚をすれば、少しはマシな住宅が増やせるのかも?と、少ない脳味噌を日々絞っている。

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2007年1月 8日 (月)

住宅展示場

スゴイ・・・現地に行ってみたら来場者へのプレゼントイベント ・・・ホントに凄いぜ!
巷では正月と、この3連休は「住宅販売合戦」の様相を呈していた。マンションやら住み替えのチラシが中心となり、「新年だから!何か新しいことを!(ここらで住宅!)というノリやね。中にはイノシシ歳だから、「まっしぐら!」なんて面白いチラシもあったから、ちょっと潜り込んできた。 Tenji

それと・・・実は、最近私の仕事を知ってか否か、平気で「家をハウスメーカーで建てるとしたら、田村さんならどこのメーカーがお勧めですか?詳しいって聞いたんですけど・・・」って知り合いの知り合い・・・という人からたびたび聞かれる事があった。俺はどんな仕事やってるのか理解されていない・・・ショック;)と思いながら、「そうですねえ・・・」と答えていたのだ。
だから、私も住宅には興味を持つ個人として、普段の仕事以外で最近のハウスメーカーの意見も聞いてみたかったのだ。結果、ほとんどは以前から相変らずの商法だった。「他社との差別化が中心」「見てくれ重視」「坪単価の説明は建築価格」 (これは意外と重要。「引渡し価格」でものを言う営業担当はほとんどいない。建物の坪単価と、インフラを含んだ引渡し価格が大きく異なる場合はトラブルの基!)
ハッキリ言って、目新しいものはほとんど無かった。ほんの少し違ったのは リフォームを巻き込んでいる会社が意外とあった 団塊にターゲットを絞っている会社が出てきた 建築家風の対応を意識した会社が増えた・・・ってとこだろうか?特に①は特筆だ。15年くらい前は「リフォーム」っていうと部外者って感じだったようなので、時勢とはいえ、その辺は変わってきたものだと思う。また、2世帯仕様のモデルハウスと来場者が多いと感じたのも時勢だろうね。

最後にひとつ余計なこと言わせてほしい。各社さんあんまり、断熱・断熱言うなよ。マジで完璧な断熱やろうと思ったら、相当施工は難しいぜ。そんでもって「北欧クラスの断熱性能のため、窓は開けない設定になっている・・・」っつーのは・・・やめようよ。。。(‐-;)。。ここは日本だぜ ふう・・・

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2007年1月 3日 (水)

2007・あらためて問う。住宅業界!①

住宅展示場・・・行ったことはあるだろうか?
お正月の広告で目につく住宅展示場やハウスメーカーの広告。 「新築希望客」が主なターゲットであるこれらは、総人口に対し住宅のストック数(すでに建っている住宅の数)が超えた現在に、建替え需要以外に考えられるのは、何だ?限られたパイの喰い合い・・・大丈夫かよと他人ごとながら心配になる。いくら景気が上向きだとか聞いているが、住宅なんてそうポンポン建てられるものでもない。ましてチラシの「モデルハウス」というやつの大多数が相変らず、見せ場重視のハイクラス仕様。それにしても「デカイなあ」と思わせる間取りだ。私の仕事でも、こんなにデカイ家はたまにしか見掛けない。(逆に言えばたまに有る)
そんな中、相変らずリフォーム関連のチラシも入っている。しかし、こちらは新築と異なり某大手不動産系のチラシ以外はほとんど目にしなかった。地味だ。おそらく経営者たちも気がついたのだろう。 「リフォームは新築とは別物」であり、 「売り方そのものが大きく異なる」ということを・・・(詳細はまたの機会にするとして)

まあ、関心するのは新築商法の変化の無さ。例年のごとく新聞を始めとしたメディアと、折込みチラシなどによる、怒涛の連携戦略である。これら広告費といい、分厚過ぎる販促費はいったい「なぜ必要か?どこからでているか??」考えてどうなるものでもないが、思わずうなってしまった。この経費、本当に回収できるんかい?

新築考えてる人は、その辺、少しは頭に入れたほうがいいぜ・・・ってね。

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2006年7月24日 (月)

不思議な法改正(その2)

今朝の新聞にこの「不思議な法改正」のテーマである『「建築基準法改正」が既得権者である一級建築士達の猛反発により・・・』結局オシャカになる?と書いてあった。他の国家資格に実施していない制度改革を、耐震偽装事件が有ったからといって建築士にだけ課すというのはいかがなものか?という事らしく、弁護士や医師などもやってないのに・・・とね。そりゃ当事者はそうだろう。国が定めた国家試験をクリアした訳だからな。解り易い。簡単過ぎる。今更選別されると困る奴が多い事を自ら暴露したわけか。中には「今更試験勉強なんかできるか・・・」ってストレートな意見(本音だろうなぁ)も有ったらしい・・・。ますます不思議な展開になってきたぜ。

とりあえず、オシャカになりそうな法改正でもせっかくだから、前回の続きを以下に書いておく。

「制度改革に伴い、高さ20メートルを超える鉄筋コンクリート造りの建物などの設計は、新試験に合格した1級建築士だけに許可するなど、業務範囲も見直す。」
(これが解らん・・・何か、桂離宮よりも六本木ヒルズの方を設計する方が大変だし偉いんだぞって感じするなあ・・・?)

素案ではまた、建築の構造、設備分野に新たに専門資格者制度を創設。新試験にパスした1級建築士だけが、これらの専門資格者を統括し、建物の設計で最高責任を負うという構想だ。
(いわゆる「特級建築士制度」やね。結論は。・・・今とどう違うんだい?ん??
オシャカ予定の法改正の概要は以上!

てな訳で、今更試験なんか・・・という気持ちもこの改正論から言えば出るわな。でも既得権者が単に自己保身に走っているだけなら悲しいな。日々実務で精進してりゃ実際に持っている資格なんだから、試験なんか怖くも無いはずだぜ。(それとも仕事と関係無く「資格名称」だけが欲しくて取ったんかい?)そこんとこはどうなんだい?

で、最後に私見を言わせていただく。
上の建築基準法の改正案を見て、今回のような事件が無くなると思う人!・・・?いらっしゃいますぅ?
業界でお仕事されている方なら・・・いらっしゃらないでしょうね。問題を減ったように見せるとしたら、表から見えにくくするだけ。原因は法律の欠陥を超えている。あの耐震偽装=今回の問題は「個人モラル」から始まり「関係者の法的責任」また「業界の同義的責任」もある。でも基本は「民営化の見切り発車に伴なう営利優先と、個々人の道徳の問題が一番だったんじゃねーの?」と私は思う。その1でコメントいただいたmatsuさんとも同意見だが、日々精進している人間だって大勢いるからこそ「一度取得すれば永久的に有効な資格」ということ事態が変・・・だと思う。これは弁護士や医師もそうだ。(だから医療ミスは無くならない?)法改正しても試験やらなくても何でもいいけど、そこんとこ、どうなんだい??ああ???

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2006年7月10日 (月)

不思議な法改正(その1)

先月後半に最高におかしな記事を読んだ。耐震偽装にからんで以前から進められてきた「建築基準法の改正」の事だ。国交省が進めているっていろんな所から噂話で聞いていたけど、いざ新聞とかで内容を見てみると、かなり違和感あるね。たまたま読売新聞のが解り易いので、6月26日付け下記内容を読みながら都度、文句を言わせてもらいたい。

(タイトル)耐震偽装防止、全1級建築士に試験…不合格者は降格
耐震強度偽装
「耐震強度偽装事件の再発防止策を検討している国土交通省は26日、1級建築士全員に新たな試験を受験させ、不合格の場合は1級建築士の資格を認めないことを柱とする制度改革素案を明らかにした。」
(これは、大いに結構。大昔に取得し錆付いた「一級さま」を偉そーにちらつかせる資格バカが多いから、以前から「一度粛清の必要有り」・・・と痛感していたよ)

「同省は、建築士法改正案の次期国会提出を目指しており、試験が実施されると、現在登録者数約30万人の1級建築士は激減することになりそうだ。」
そりゃそうだろ。苦笑・・・ペーパードライバーのバス運転手のバスに乗りたかないよなぁ。いたら困るもんな)

「素案や国交省の説明によると、法改正により高度な建築知識・技能を持つかどうかを調べる試験を創設。これに不合格となったり、受験しなかった1級建築士は、新たに設ける「準1級(仮称)」や、「2級」に降格させることを検討している。」
おおぉ!!って事は、『英検』みたいになるんやな^o^ 益々おもろいな。。。おまけに降格人事やって^Q^・・・でも二級って建物の規模で分けられてたんじゃ無かったっけ?能力か・・・?ま、やっぱり受験が得意な奴が上なんだよなぁ。

子供達よ、良く覚えとけ!!パパ達も大変だぞ「受験に成功すること」 こそが、一番の解決策らしいからな!!!)  続きは(その2)でね

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2006年4月20日 (木)

無資格設計

“無資格設計”…姉歯建築士が名義貸し」「名義貸しをめぐっては、建築士法に違反する疑いが浮上している」っていう記事?が目に入った。なんか、ある建築デザイナーが建築士の資格を持たず、本来ならマンション設計の元請けになれないのに設計していたらしい。でも、こんな事は珍しい事でもなんでもない。こんなので逮捕されてたら・・・正直ビビッてる奴いっぱいいるだろうな・・・でも名義貸しは違法だったんですよ(当然)。業界内じゃ駐車違反くらいの気分の人もいるかもしれないけど・・・それも仕方無いかもね。
一般的に誤解されているかもしれないけど、そもそもこの「設計する人」ってのがクセモノで、実際の現場では無資格者が図面描いて建っている場合が結構有る。なんでそんな事出来るかっていうと、よく「一級建築士事務所○○」なんていう看板を見かけるが、事務所を登録するには「管理建築士」という人が必要でその人が一級建築士であれば看板を出せる。そもそも管理建築士は、設計図に責任を持たなきゃいけないのが当然。管理建築士は責任を持って個々の設計図に目を通しハンコを押す・・・それが前提で「事務所登録」ということなっている。しかし、現実的にデカイ有名企業の現場で見かける看板には、本社に座ってるだけみたいな管理建築士ひとりの名前が書いてあるくらいだ。知り合いにペーパー建築士がいれば儲けもの。二級だったら住宅程度だから、ビル建てるなら一級。お小遣いあげたら?極端な話「誰でも建築士事務所の名前で設計」出来る可能性が有ったわけよ。
だから、問題は設計とはなんぞや?というところである。建築士で無いデザイナーは、建物を計画して具体化する事は出来るだろうが、一定規模以上の建物の設計図に自分のハンコ押して設計したり、確認申請を出して監理したりする資格は無い。だから今回のようにマンションを建てる場合「一級建築士事務所」のハンコが必要だったのだろう。

でも、資格が無くても立派に建ってるわけなんだろ?・・・どうなんだい?無資格設計って何か「ブラックジャック」みたいでカッコいいじゃんか(笑)・・・あ~あぁ・・・嫌になるね(自爆)これが実態・・・何なんだ?建築士って・・・それに昔の酒類じゃ無いんだから、建築士の一級・二級てのも変な話だよ。簡単に言えば建てられる建築物の規模の違い・・・みたいになっているが、木造住宅を理解していない一級建築士や、実務ゼロの二級建築士なんてのはザラだ。出会う。凄いよ。
こんなに同一資格の中で能力差?幅?の大きい資格も珍しいんじゃ無いか?と思う。でも話せば長くなるから、私が6年程前に読んで、大変感銘した書籍があるので紹介したい。『建築士が生み出す欠陥住宅』松島 新二 (著)(エール出版社・1999年)だ。Kenntikubaka
この中には今回の一連の事件を予測するような記述や、消費者の誤解と建築士制度の欠点まで結構しっかり書いてある名著だと思う。私は単に個人的に紹介しているだけだけど、建築士の実態を知りたい方や「我が家を欠陥住宅にしたくないと思う」方は、是非一読される事をお勧めする。

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ちなみに姉歯科っていう歯科医院があるらしいけど、本当?

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2006年4月18日 (火)

脳天釘打ち

痛かった。 (久しぶりに頭から血を流した・・・わぉ!)

ある検査機関の委託業務で「既存住宅の一般検査」というのをやっていた。この一般検査というのは名前と異なり「建物の人間ドッグ」くらい精密なものを要求される。その場合、私は戸建専門だから「小屋裏から床下まで行けるところは隅々まで・・・」となるわけだが・・・。 1

化粧スレート屋根の小屋裏は大抵、野地板っていう屋根下地を化粧スレートをとめた釘が貫通しているため、(図解)下から見るとそこここに釘が見える。2×4なんかだと釘だらけ。狭い小屋裏などを這い回っていて、ちょい気を抜いた瞬間・・・この釘で頭などをやってしまうわけだ。これが痛い。ヘルメットなんかは邪魔になる為、せいぜい保護帽くらいにしてしまう。これまたまずい。長~い釘が錆びてたりして結構危険だ。2
いつも上手くかわしていたのだが・・・先日はやってしまった。額から「汗かな?」と思って軍手で拭いてみたら・・・懐中電灯に照らされ赤かったなあ・・・でも一応まだ髪の毛が有ったからすぐ治った。良かった。
建築業って机の上で完結しないから、現場にいると理屈通りに身体とか、動かなかったりして危険を感じることがたまに有る。やはり危険予知はどんな時でも必要だね。

ちなみにこの「脳天釘打ち」っていうのは、施工時に金槌で釘を上から叩いてあるのを言う。よく雨漏りの原因になる鋼板屋根での施工ミスがある。稀に屋上やバルコニー防水のある部分で脳天釘打ちしてコーキングして無いのもある。何だ??と目を疑うね。雨がどんな風に廻るかは、かなり難しいが「こりゃ無いよな」という・・・そんな時に使う言葉でもある。

最近、頭に血が登る事が多かったから、ちょうど良かったかな?(笑)人気blogランキングへ

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2006年3月19日 (日)

宅業法施行規則の一部改正について

ブログって、日記調・簡易ホームページって言われてるけど私は不精モンだから、いつも気が付いたら日々が過ぎていた。でも初めて?2日続けて更新してみた。
3月13日公布されて、施行日が4月24日の「宅地建物取引業法施行規則の一部を改正する省令について」が公表されているのを書くためだ。それも「宅建業者が契約の成立前までに購入者等に対して行わなければならない、重要事項説明としてアスベストと耐震診断について盛り込む」という話だ。昨年からずっと審議されていたのを知っていたが、それが先日決まったわけだ。
興味有る人は見てみてほしい。もし一生に1回の買い物・・・として中古住宅を考えていたら・・・大切な財産「重要事項の説明」は要注意でっせ!

でも・せっかくだから・・・ごくごく簡単に略して書いておく。主には以下の2点。
建物について、石綿の使用の有無の調査の結果が記録されているときは、その内容を  説明すること
昭和56年6月1日以前に新築された建物について、耐震改修促進法第4条2項3号の技術上の指針となるべき事項に基づいた耐震診断がある場合は、その内容を説明すること・・・を新たに規定し、重要事項説明として建物の購入者等に対して説明することとしたようだ。

(それにしても・・・「記録されているときは」「診断がある場合は」っていう表現だからなあ・・・たぶん「記録無し・未診断」と言えばすべて済みますよね?・・・どんな体裁になるのかなあ・・・)

余談だけど、本日付けであるTVの人気リフォーム番組が終わるらしい。私もある意味似たような?仕事しているもんで(おまけに知ってる人も出演してたようだから)以前に友人の家で酒呑みながら観た事があった。
申し訳無いが「解体がひどい」という印象を持った。リフォームにおいて「解体」は「創造に値する大切な工程だ」というのが私の持論だから、やらせだろう・と思うが、TVで乱暴な解体工事を見て悲しくなったのを覚えている。でも・観てる人って派手な方がいいんでしょうね・・・
(小さい声で文句言う「アスベスト、飛散してたんだろうな・・・」ブツブツ・・・)

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2006年3月18日 (土)

床の傾斜とゴルフボール

いやぁ~笑った。友人から聞いたんだが、最近テレビで欠陥住宅(マンション?)見抜くのに「ゴルフボール」を転がしていたらしい。以前ブログで「床にビー球転がして騒ぐ番組は絶対止めるべきだ。大抵の家は転がる。そんな不信を助長し・・・」何て書いてたもんだから、「ゴルフボールだぜ・・・」とか言われちまった。
ちなみに公的な検査の時は、傾斜方向の確認の為「スチールボール」というパチンコ玉のでかいやつ?みたいなのを使用する事がある。でもそれは、あくまでデジタルレーザーなどレベル計測機器と並行して、広義の確認をするためである。転がったからってどうってことはない。スチールボールを複数同時に転がし「転がり方を見る」のだ。あくまで客観的数値を拾い出し、傾斜によるNGを判断する。

しかし、ゴルフボールか・・・こりゃあまりゴロゴロいったらまずいわな。やっぱり。あの球はそれなりにデコデコしてるし、まさかエンボス(表面に凸凹がある)のCF(クッションフロアー)なんかでガーッと転がったら・・・
(・・;) 確かに。一度ちゃんとした専門家(変な言い方だが)に相談した方が良いかもしれない。

話がそれるが、実際の水平垂直は、デジタル機器なんかより「水盛り管」「下げ振り」の方が信用されてたりする。検査機関の人や棟梁も、下げ振りで2重チェックする人が結構いる。 (さすがに水盛りの方は減ったようだが・・・)
ただ、エンドユーザーは細かく数字が出てくる「デジタルな方」に弱いようだが。。。
建築絡みのいろんな事件・ミスが報道されて久しいが、真面目に信念と責任感を持ち活躍する現場の人々は沢山いる。確かにかなりの部分で建築業界の修正すべき点は有るかもしれないし、悪い奴等もいる。そんな今だからこそ、法律や規則ばかりに期待しないで、志を持つ方々と一緒に豊かな住生活空間を創っていきたいものだ。

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2006年2月21日 (火)

緊急!! こりゃヤバイ

ちらっと聞いたんだが「新築住宅に欠陥保険、売り主に加入義務なんてのを国交省が考えているらしい。
かなりヤバイよそれは・・・取急ぎ文句言わせてもらう。
まあ「売り主の破たんなどに備える」とか・・・理由は何とでも言えるさ。しかし今現在でも、売主が任意加入の保険でコストアップを嫌って、ほとんどが入らないのに「入らないなら強制的に義務として・・・」なんてやったらどうなるか・・・
ぱっと見「へえ~これで何かあっても安心だあ」なんて?、現場・否現状を知らない人は思うかもしれない。
しか~し!ちょい待った!! 結果は見えている。 最初はいいが、そのうち価格競争になった挙句・・・必達利益を確保しようとするディベロッパー(不動産売主)の多くは、より巧妙に完璧に近い形でコスト圧縮をするだろう。
『より巧妙な完璧に近い形でコストを圧縮』これを良く考えて欲しい。先のブログにも書いたが「工事業者が本気で偽装(手抜き)しようと思えば、見破るのはまず無理」素人はおろか、プロでもほとんどの人は無理だと私は思う。まして完成した建物の場合は尚更だ。

じゃあどうするか? 文句じゃない意見としては、以下3点くらいが挙げられるかなあ・・・
価格競争にならないように「大談合」を行なう
全物件について宅建業法を改正して、売買物件価格を非公開とし、売主・買主がワンツーワンで入札する。
欠陥が起こらないよう、建築主、設計・監理者、工事業者、売主、買主が「平等な共同体」を構成して建てる

まあ全部無理だろうが。は実際に事例があるようだが・・・)
ただ、③に近い形にするのが、本来は一番確実な気がする。「欠陥ありき=相互信用の欠如」だと思うのだが・・・そもそも住まいなんかは「何かあったら」じゃ無く「大丈夫」な方が良いんじゃない・・・? 確かに「完璧」なんてのは、建築やってりゃ無理だなと思う。それにしても・・・何か変じゃないか?
うまく言えないが恐ろしい。目に見えるようだ。騒ぎが落ち着いた頃に当然の如く現れる『より巧妙な完璧に近い形でコスト圧縮を…』
それが何を意味するか・・・大地震で倒壊した建物により多くの尊い命が奪われた後・・・その欠陥保険は効くのかい?

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2006年2月12日 (日)

街中の疑わしい「吹き付け材」の真実

アスベスト(石綿)による健康被害者救済のため、環境、厚生労働両省は石綿被害「救済対象者」を認定する医学的基準作りの専門家検討会を開いて進めてるらしい。現実路線という事なんだろうが、我々が納得出来る内容か?本当に?
メディアでは相変らず地味ネタなもんだから、さして大きくは扱われていない。(それより最近また悪者建築関係ネタで忙しいんだろうがな)
今回は2枚の写真を使う。(私も一応カメラ付携帯を持っている)普段街中を歩いていると、仕事であろうが無かろうが写真のような場所があると、思わず目がいってしまう。一枚はasubestアパートの鉄骨車庫上に吹き付けてあった。「吹付けロックウール」だろう。 こりゃ何とか判る。目視の築年数からおそらくアスベストが含有している可能性が高い。でも道端から見える吹きさらし・・・すぐ脇の住宅には洗濯物が干してあった。 (ヤバイ・・・)

もう一枚も、あるビルの天井で見かけた「吹付けロックウール」と考えられる。これは完成年からしてアスベストは含有していないと思われた。rockwool後日ビルで働いてる人が担当の人を通じて調べてくれた。 「大丈夫ですグラスウールです!」 って返事を頂いた。ん?・そう耳に聞こえた。
いずれにしても、吹き付けてある「この手のやつ」すべてがアスベスト「そのもので無い」ことが事実であり、目視だけの判断でアスベスト含有材であると決め付けられないのが現状である。有名な話だが、アスベスト事態の吹き付けは1975年に禁止されている。その後代替品として、実際には建築年が17~8年前まで、吹き付けロックウール材にはアスベスト含有があった。

それらを現実的には「サンプリング調査してアスベスト含有の有無」を調べるだが、これに費用が最低数万円は掛かる。アスベストが含有されていなければ、他の影響はともかくアスベストについてだけは安心できる。
そこでお願いだ。多くの人々が不安でいる現在、これらの調査費用を国で負担は出来ないか?(財政が厳しいと言われているが)以前は国が許可・・・否、確認申請時には公認されていた耐火被覆材だった訳だから、これからのアスベスト被害と不安を軽減していくためにも、必要且つ有効だと思う。どうだろう?

私のレベルまで暴露しているともう仕方ないかもしれないが、これから未来を担う小さな子供達が、訳も解らず継続して石綿暴露していくのは一日でも早く避けるべきだまた、それらの建築物は決して「偽装」されていた訳では無いのだから・・・
我々もひとりの大人の責任として、長い目でみた優先順位を肝に銘じたい。

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2006年1月 6日 (金)

餅は餅屋?改めて問う

気がついたら年越ししていた感がある今日この頃・・・「今年の運勢」なんてものを目にして思い出した。
先月中頃だったか、テレビ番組で耐震偽装についてある著名な占い師が「大手の物件を買えばいいのよ」ってような事を言っていた。ところが、しばらく後の読売新聞の一面にはこうあった。『「姉歯」23物件、大手から木村建設に“丸投げ”』って。内容の後半には『“丸投げ”が横行しているのは、各業者にメリットがあるからだ。マンションなどの建築主は「有名ゼネコンが手掛けた」などとPRできる。元請け業者は「監理料」が得られる上に、工事実績を上げることができる。また下請け業者も、大手の下に入ることにより大型物件の受注が可能になる。』ってね。
この業界に少しでも首突っ込んでいると分かる、至極当たり前の事が書いてあった。
著名な占い師の本はすぐ捨てた(何を隠そう実は私も「○星人の本」を持っていた!)やはり餅は餅屋。占い師は占いから言葉を発した方がいいだろう。
てな訳で今年、運勢とかについては「いいこと」が書いてある部分だけ信じる事にした(笑)

ところで、読売は発行部数が全国1番で広告収入も大きい。その広告の中身は車や大手住宅・不動産系が多い。だから恐らくこの手の記事は今後、あまり掘り下げられないと思うので、私が仕事で体験したことを書いておく。

ある某大手不動産会社の売買に絡む戸建物件だったのだが、買主はその不動産会社が中古住宅売買の際に行なっている、自社物件の「建物の現状検査報告」を見せられた。そこには「床下異常なし・基礎ひび割れなし・・・」と表記され丸印がしてあった。立派なハンコも押してあった。
会社はそういう書類を作って買主に安心させていたようだが、中古を安く購入しリフォームするとしても、巨額の負担がある訳だから、その慎重な買主は多少お金が掛かっても・・・と我々のような利害関係無しの第三者にチェックさせようと思ったようだ。
結果はというと・・・床下には基礎にも防湿コンクリートにも、ひび割れがあった・・・ほとんどが許容範囲だった報告をしたが、買主はどう思ったか・・・(なんて事はザラだ)
哀しいかな「売れりゃイイのよ・ヤバクなったら逃げればイイのよ・・・」って感じがして残念だった。売る側が誠実に説明すればいいのに・・・これじゃあ買主が逆に疑心暗鬼になる。もったいないって思った。
以上は大手であれ中小・零細であれ、関係無いと私は思う。ひび割れや、床の傾きなんかにも言えるが「許容範囲なのかどうか見極める方法」はある。下手に繕う必要は無いのでは?

また、メディアには特に責任がある。フローリングなど板の間にビー球転がして騒ぐ番組などは、絶対止めるべきだ。大抵の家は転がる。そんな不信を助長し、前述の占い師じゃないが「虚空の安全神話」は作らない方が良い。

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2005年12月10日 (土)

民間の確認検査機関

アスベストに耐震強度偽装等々・・・巷では随分、建築関係が話題になっている。私も何を隠そう某指定検査機関の委託の仕事をしているのだが(以前にも書いた)メディア報道でほとんど表に出ず、皆さん解ってるのか解って無いのか・・・整理しておきたい事がある。

以前からメジャーな報道機関って、結構内容が偏っているとは思っていたが、放っておくとかなり「誤解」が蔓延して「いわれ無き事実」や「虚構の安全神話」が出来上がりそうで怖いなぁ・・・と改めて感じたからだ。
今回は「民間の確認検査機関」という表現について触れておく。
これは報道される通り、国土交通大臣指定を受けた機関で、民間の株式会社等である。その中でも、今回問題になっている「確認検査員」の業務は以前は行政機関において「建築主事」という人が行なえる業務だった。これにはいわゆる「建築基準適合判定資格」を持っていなければならない。一級建築士の資格を持ち、且つ検査機関等で2年以上の実務経験を要する希少な存在だ。
当然、民間確認検査機関は大臣指定を受けても、当初は民間人はひとりもこの業務を行なえなかった訳で、少なくとも規制緩和で民間へ開放された直後、設立→指定されても、その会社にプロパーな確認検査員は存在するはずも無かった。現実には今だ多くの民間の確認検査機関に従事する確認検査員は、以前市役所や区役所で働いていた「行政機関から来た人」である。 これは何を意味するのだろうか?民間は競争原理が働くから、安全は二の次で利益を優先しているから偽装を見破れなかった・・・と言うだけでは、あまりにも乱暴では無いか?
もちろん構造計算書偽装の某元一級建築士は、これだけ防災意識が問われている世の中で、その行為は絶対に許されない。またそれを最後まで見抜けなかった検査機関や、コストで圧力をかけた連中(こんなのは良くあるようだ)・・・こうなったら手抜き工事もあるだろうなぁ。 悲し過ぎる! 徹底究明すべきだと思う。

確かにいろんな見方があるだろう。検査機関にも競争原理が「影響している」のは間違い無いだろうし、ザル検査と言われても仕方無いものも存在するようだ。間違いなく資格より「検査する人・個人の力量と、確認業務の改善すべき点」が露呈したのは事実だろう。

ただ、アスベストの時もそうだったが、報道機関は生命や財産に関わる重要な内容に対し、差ほど現況を把握せず闇雲に不安を煽ったりしない方が良い。不安になったマンションの方が、大金を掛けて検査する先も、ある意味で「検査機関」になってしまう訳だから・・・(あまりに恣意的に感じる内容が気になるこの頃・・・)

最後に私の個人的な考えだが、もし本当に安全な住まいを求めるなら、現実的には「家を買う」という感覚を変えた方が良いと思う。これについては、主旨が異なるので、また機会があれば言わせていただきたい。

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2005年12月 8日 (木)

身近な物質・恐れず・侮らず

いや~あんまりにも更新していないものだから、友人から入院でもしたのか?と言われちまった。(笑)
まあ、これがあまり笑えない。最近またブログを使わせていただこうか・・・と思う事が増えたからだ。
巷では随分、建築関係者が悪い事やってるようだ。私も何を隠そう某指定検査機関の委託の仕事をしているので、言いたい事はいっぱいある。ただし・・・今回もアスベストにする。
何せ「入院でもしたのか?」なんて言われると、即「石綿」という言葉が浮かぶ。
胸膜や腹膜から発生する悪性新生物である悪性中皮腫(ガンの仲間で、診断されたら半年程度以内で死亡してしまうらしい)いわゆる石綿がらみで取りざたされている「中皮腫」は怖い。
ご存知かどうか・・・この病気、石綿にばく露(さらされる)した量には関係無くかかる病気だ。石綿でもヤバイ物質で、とっくに輸入・製造禁止になっているアモサイト、クロシドライトは有名だが、それでも禁止になったのが平成7年だから、解体頃の古い建物近辺は危ない。まして石綿含有製品(10品)といわれている、例えば住宅用屋根スレートや窯業系サイディングなどの身近な製品の製造・使用等の禁止は去年(平成16年)だ。そりゃ私は吸ってるよな。 「吸った量には関係無く・・・」と言われるとシャレにならん。

まあせっかくだから何度も言うが、一般の方が単に生活している分には恐れる事は無い。要は先日も書いたように「解体時」がポイントだ。今だその辺の現場見ていても法令順守どころか・・・大丈夫か?と思う事もある。
いわゆる「ケイカル板」や「フレキ」「大平板(おおひらばん)」なんて職人が言ってるのは、つい最近まで身近で現場加工してたうえ使用箇所も多い。マジで解体の仕方考えないと、吹き付けた耐火被覆アスベストの解体時被害と変わらない・・・なんて事になりかねない「身近な物質・恐れず・侮らず」であろうか。

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2005年9月27日 (火)

石膏ボードにもアスベスト

当たり前だと思っていたが、石膏ボードにもアスベストは使用されていた。

当然、現在の製品には一切使用されていないそうだ。(しかし業界ではなぜ「現在の肯定」から報告書を書くのか?時々不愉快になる。なぜなら単純にアスベストの含有について問う内容なのに・・・いきなり「安全です」と言われても「おいおい、今が大丈夫なのは知ってるよ。聞きたいのはそれじゃ無いぜ」と言いたくなる。)

まあ、基本的にアスベストは「熱に強い材料」として大量に使用されてきた訳だから、建物の不燃用・壁下地材として最もメジャーな石膏ボードに、使用されていなかったはずは無い。
ただし、実際に石膏ボードでも使用されていたのは、いわゆる「積層系の物や吸音板など」で純然たる石膏ボードの石膏内に混ざって・・・という訳では無さそうだ。
これらの使用時期は1970年代前半から1981年までが中心だ。築24年~35年くらいの建物だろうか。製品に「防火材料認定番号」が付いているので、それら表示から判別できる。また(社)石膏ボード工業会によれば、使用されていたのは極々少量で、しかも一般住宅では更に少ないようだ。確かに飛散性の断熱材などと異なり、過敏に反応する必要も無いだろう。冷静に対処したい。

しかし変だな。報告書を読んでいて「防火上必要な法規で、公然と認められた認定材料を使って後、公然と別の法規で取り締まられる」これじゃあ需要・供給両方にとって大変なロスだ。    誰が得をしたのか?
私も仕事上、潜伏期間を考慮すると、早々にアスベスト健康診断を受けなければならない立場らしい。周りからは「受診しろ」と言われている。結構悲しい。。。

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2005年8月21日 (日)

「室内の解体」現場で見かけたアスベスト含有建材

この間、あるリフォームの現場で「石綿セメント板」の文字を目にした。
正直このリフォーム業というのは「解体・命!」ってところがあって、解体工事は「完成させるための創造的重要な工程」である私は考えている。そこで目にしたのが・・・やはりあった。例のアスベストを含有している建材「石綿セメント板」だ。昔のキッチンの内装で使用していたいわゆる不燃板。表面はメラミンか何かで化粧してあるので裏返さないと刻印は出ない。職人は室内という事もあり、比較的丁寧に手で壊していたが、石綿板と気付くまでは結構気楽に壊していたようだ。施主が住みながらのリフォームでは無かったのだが、これらアスベスト含有建材については解体方法に技術指針が出されてい